ここ黄金塚も和泉式部の伝説の残る場所です。
この場所の住所は福島県石川郡玉川村大字吉字古金塚とこの塚が由来している思われる字名です。ちなみに、隣接している地区の住所は福島県石川郡石川町大字曲木字和泉式部です。字名が和泉式部ですから、伝説ってレベルでは無い気がします。
黄金塚
この石塚には平安時代の歌人:和泉式部にまつわる伝説が残されている。
和泉式部はここからここから程近い隣村の曲木に産声をあげた。幼少の頃より才媛に恵まれ、長じては敦道親王との恋に情熱を燃やして京に上り歌道に精進し、そして数多くの名歌を吟じ女官式部に昇進した。
しかし、晩年に及んでは家郷に想いをはせて懐かしい曲木の里に帰郷した。
そして、小さな堂屋を建て、かたわらに草庵を結んでここで静かに生涯を閉じた。里人たちは、和泉式部の死を悲しんでこの石塚に遺骸と愛用の品々を埋めて手厚く葬ったと語り伝えられている。
朝日さす けやきの丘の石塚に 埋めし黄金千両万両(作者知れず)
昔、ここから程近い曲木に堂平という所があり、そこに一晩でお堂を建ててくれれば大金を支払うという人がいた。これを聞いた大工達が準備を整えて大急ぎで作業に取り掛かった。作業は順調に進んで夜半になった頃、つむじ曲がりのいたずら者が夜明けを知らせる鶏の鳴き声を「コケコッコー」とまねをして大工達を驚かせた。大工達は「もう夜が明ける。とても一晩では無理だなぁ」と諦めて作業を止めて帰ってしまった。その時に支払われる筈だった大金をこの石塚に埋めてしまったということである。
この歌は、このことを詠んだ句であるといわれている。
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