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義経伝説への誘い1日目 義経神社 @北海道

ここがずっとずっとずっと来たかった義経神社です。
 由緒に源義経の文字はありませんでした。
 ちなみに、平取町のHPには「蝦夷地探検の命を受けた近藤重蔵らにより、寛政11年に義経の御神像が安置され祭られたのを始めとする古い歴史のある神社。」と紹介されていますが、義経が生きてここまで来たとは書かれていません。
 しかし、義経の母である常磐御前と、妾である静御前の石碑が祀ってあることから、神社としても義経がここまで生きて来たことを暗に肯定しているものと思われます。

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常磐御前
 思い頼る方もなきまま、三人の子供を引き具して、清水寺へこそ詣でけり、科なき老い先も無き母の憂き日の悲しさよと、三人の子供を共して六波羅にぞ出でにけり、常々信仰の神仏への必死の祈念、念々勿生の月明に照し、殺されるべき三人の子供は救はれたり、偉大なるかな母の強さよ、其の念力の尊さよ。
静御前
 神泉苑の舞に、御衣を賜はり、静は日本一の白拍子。若き英雄義經公の愛情も束の間、吉野の雪の山路に別れ、囚の身となりて鎌倉に送られ、八幡宮で時の大将軍頼朝と、其の幕下の前で、

  吉野山 峰の白雪ふみ分けて
   入りにし人の あとぞ恋しき
  しずやしず しずのおだまきくりかえし
   昔をいまに なすよしもがな

と、断腸の歌に命を賭した其の意気も遂に果かなく、栗橋の高柳寺で終った。
其の意気、真節は婦徳の鑑である。
茲に両御前の心情を偲び遺徳を称え御神徳に添え奉らん。
  宮司謹書

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イザベラバードが歩いた道
 1878 (明治11)年、イザベラ·バードは、通訳と身の回りの世話をする日本の青年とともに、東北地方を経て北海道に渡り、箱館、森、室蘭、白老、佐瑠太(現:日高町富川)、そしてアイヌの人々が多く暮らす平取アイヌ集落の義經神社近くのペンリウク宅を訪れ、アイヌの人々と数日間を過ごしました。

~明治初期の義經衶社の景~『日本奥地紀行』より
 神社が立っているのは村の向こうの山(※1)の頂上で、そこまで美しいが険しい上り坂を歩いて行った。よじ登って行ったという方が当たっているかもしれない。木の階段がわずかに残っていなかったならば、とても登れないだろう。森林と山が平取を囲んでいる。この深い緑の間に佐瑠太川(※2)の水面がきらきら輝き、アイヌの家屋の黄褐色の屋根がのぞいて見える。淋しく静かな土地である。人間の住む場所というよりむしろ人間の隠れ場所といった方がふさわしい。私が立っているところにきたヨーロッパ人は一人もいない。そのことを考えると何か心がひきしまるような思いがする。
※1:この山は 平取大橋右岸にあるアイヌの伝承地はよピラと思われる。

イザベラ·バード(Isabella L.Bird :1831-1904)英国生れ当時47歳
 イザベラ·バード(Isabella L.Bird)は、1878 (明治11)年に北海道を初めて女性一人で旅した英国人旅行家。彼女は、その類希な旅行記『日本奥地紀行』(Unbeaten Tracks in Japan,1885)によって、まだほとんど知られていなかった北海道と東北地方とを世界に紹介しました。特に、日本の先住民族として古くからの文化と伝統を守り、外国人にも分け隔てない思いやりを示したアイヌ民族を高く評価していました。
 「イザベラ·バードの道を辿る会」では、この優れた女性旅行家による函館から平取までの足跡を辿って、彼女の歩いた道を新たにフットパスとして再発見し、多くの人たちに歩いてもらいたいと考えています。



by geiei | 2018-08-08 04:49 | 源義経 | Trackback | Comments(0)

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