今回の目的地の龍門の滝です。
桜の名所ではなく、滝の名所でした。でも、ニリンソウなどの花が綺麗に咲いていたので良しとします。
龍門ふるさと民芸館では、「龍門の滝」「蛇姫様」「師走八日の千本騒動」などの民話をVTRで拝見でき、階段を3階?4階?へ上ると天井には見事な龍が描かれており、窓からは龍門の滝を見下ろすことができます。また、オイラが行った日はベランダでコーヒーとお菓子が売られていたので一休みさせて頂きました。
龍門の滝
龍門の滝は那珂川に注ぐ江川にかかる高さ20メートル幅65メートルの大滝で、中段に男釜、女釜と呼はれる侵食穴があります。この穴は大釜、小釜とも呼ばれており、女釜は直径2メートル、男釜は4メートル以上もある大きな穴で、その深い深い穴いっぱいに青黒い水をたたえています。
この滝に伝わる伝説によると、男釜には物すごい主が住んでいるといわれていました。近くにある大平寺の53代の和尚は、滝の上の大岩に、ささ竹を四方に立ててしめなわを張りめぐらし、祭壇を作ってその前にすわり、「もしも男釜に主がいるならば、その姿をあらわしたまえ」と、手にした数珠をおしもみおじもみ、37、21日の間一心不乱にお祈りをつづけました。
21日目の滿願の日の夕方のことです。今まで晴れていた空がにわかにまっ黒な雲におおわれ、あたり一面うす暗く物すごいいなずまと共に大雷雨になり、目もあけていられないほどの雨風がドッと吹きつけてきました。すると滝つぼの波がグワッと巻立ったかと思うと男釜の中から大蛇があらわれいでて、大きな口から火えんをふき火の玉のように眼をかがやかせながら、ぐんぐんと大平寺めざしてのし上り、仁王門の屋根にぐるりぐるりと巻きついて7巻半して棟の上に大きな鎌首をのせました。だが、その尾はまだ男釜から出切れず釜の中に残っていたということです。
それでこの滝を龍門の滝と呼ぶようになったといわれています。
烏山町